柊カントのBLOG

米国からビジネス・政治・経済を考察する

カテゴリ: 経営学・経済学

以前貯蓄型生命保険の利回りについて書いたのだが、その後セールスの方から細かいお話を聞くことができたのでアップデート。前回の記事では「8%の利回り」と書いたのだが、これは私の記憶違いで、保証されている運用利率は2.5%、現在では4%台の利回りで運用している、ということでした。すみません。

エクセルでIRRを計算すると保証されている利息は20年間そのままにしておくという前提だと2.5%までいかないもののそれに近い利率であった。その程度ならまあありうる話だ。

ただだからといって購入するか、というとそれはまた別で、一口の金額約3万5千ドルをお金を20年寝かせておくならもう少しいいレートで回せるのではないかと思ったりして様子見を決め込んでいる。

例えば今ならHSBCで口座を開いて1万ドル預け3か月放置すると350ドルのボーナスがもらえるキャンペーンをやっている。20年間そんなことやってられるかという意見もありだが、インデックスファンドとか昨年暴落した仮想通貨を今こそ買ってみるとかもうちょっと自分で遊びたい年頃である。

※貯蓄型生命保険だと税制上のメリットが受けられるらしくそのあたりもちゃんと計算したほうがいいのはわかっているのだが、とにかく20年寝かせるのがもったいない。

※※よく考えたら2.5%なら家のローン(利率3.7%)を繰り上げ返済すべきということに今気づいた。

アメリカの高速道路でときどき見かけるHOVレーン、High Occupancy Vehicleすなわち二人以上が乗車している自動車優先レーンのことで、とりわけ通勤時間帯に混雑する高速道路の渋滞緩和策としてシェアライドに対するインセンティブを与えるために設定されている。

その出自はともあれ環境意識の高いここカリフォルニア州では運転手だけが乗車している電気自動車やプラグインハイブリッド車などの環境に優しい自動車にもHOVレーンは開放されており(特別なステッカーを取得しなければならないが)、このことがこれら環境に優しい車の売上を押し上げているという。

Los Angeles Timesの記事によると、運転手一人だけが乗車しているときもHOVレーンを走れるということが最も大きなインセンティブになっているとのことである。(引用先のUCLAの論文では2010年から2013年にかけてのプラグインハイブリッド車のセールスの25%近くがこのインセンティブによるとのこと。)

かくいう私も職場が遠くになったことを機にプラグインハイブリッド車を購入した一人である。
こちらで人気のナビアプリ、WAZEではHOVレーンステッカーの有無を設定でき、ステッカーなしの場合とは全く違う道をナビゲートしてくれるので大変役に立っている。

コンサルの王者マッキンゼーのPodCastより。無難な内容ではあるがよくまとまっている。

1. デジタルアナリティクスストラテジーをコーポレートストラテジーに組み入れる。
2. デジタルアナリティクスによる潜在的収益機会とリスクを明らかにする。
3. 年次予算を超えた中長期的投資としてデジタル化によるROIの重要性を考察する。
4. CIOがシステムを担当し、CFOは経費を管理するという時代は終わった。CFOはデジタルトランスフォーメーションのプロジェクトに深くかかわらなくてはならない。
5. 投資家へのよりよい説明。
6. クラウドベースの会計システムやロボティックスによるプロセス自動化などファイナンス部門のデジタル化の検討。

また、システム導入に際してはテクノロジーに詳しいシニアリーダーとビジネスに詳しいテクノロジストの組み合わせが必要だが社内にそのようなリソースを見つけるのは大抵難しいとあったがその通りである。現在機能している縦割り型の営業x管理部門という組織にいる限りだとそういった余計なスキルを身に着けるのは評価につながらず無駄だからだ。

この点、来るべきデジタルアナリティクスに対応するために組織そのものを見直す時期に入っているのかとも思ったのだが、実はPodCastで触れられている事例は銀行での与信審査、リテールの出退店判断などビジネス全体のデジタルアナリティクスが必須という文脈で挙げられている割にしょぼい印象を受ける。要するに上で挙げられている6つのうち2.が全てというか一番難しく、実態としてクリアーにならないケースがほとんどなのではないか。

大量データ分析はビジネスにさまざまな示唆を与えるもので経営管理部門としては大変興味をそそられるものであるが、集まったデータを正しく解釈しそれにあった打ち手を出してマネタイズするというところまでやり切るには途方もないコスト(時間も費用も)がかかる。デジタル化にやたらとお金をかけるのではなく、個別案件に効くツールの一つと考えて費用対効果を検討してもいいのかもしれない。

貯蓄型生命保険の営業の方から利回りがすごくいい商品があるからぜひと勧められている。聞くと8%の利回りで元本保証ということである。

ちなみにとあるインフラ業界では税後5-6%のリターンでディールが成立していた。数百億円から参加できて元本保証のない世界でのお話で、これがもし本当だとしたらものすごいリターンだ。

いくら米国とは言え税前で8%のリターンなら数百億円つっこんでもいい(そんなお金ないけど)と思い、チラシに書いてあったモデルケースをエクセルに落とし込んでみたがどうやってもそんな数字にならない。せいぜい数%の利回りである…

おそらくこの商品は全体を生命保険部分と貯蓄部分に切り分けて、貯蓄部分について8%利回りだとうたっているのだと思うが生命保険部分にたっぷりとフィーが乗っていたら8%利回りなんてただの絵に描いた餅だ。

今度営業の人に話を聞いてみてまたアップデートします。

以前面白いけどネーミングがインパクトありすぎてで出オチ的な印象を与えるために中々売れないのではないかと思っていた「霜降り明星」が2018年のM-1を制した。

一方、応援していた「かまいたち」は惜しくもファイナル進出を逃した。二年越しで笑いとは何かという問いを審査員に突き付けた「ジャルジャル」、優勝大本命の「和牛」と優勝するほどの勢いのある「霜降り」が相手ではついてなかったと思ってあきらめるしかないのかもしれない。KOC優勝してるしいいかなという配慮が審査員になかったとはいえないのではないか。

このかまいたちのM-1ネタ、コンビニの「ポイントカード」なのだが、タイムマシンで昔に一回だけ戻れるなら何する、と聞かれて10年以上前に勧誘されたときに断って以来、作って来なかったポイントカードを最初の勧誘時に戻って作りたいというボケを中心に展開するネタである。

ネタや漫才そのものの出来を評価するのは恐れ多いのだが、このポイントカードにまつわる心情が経済学にいう「サンクコスト効果」をうまく使ったネタだということに気づいたときはうれしかった。今ポイントカード作ると今まで10年間も作るのを断ってきた分損しちゃうみたいな気分になるし、もう今更作れないーこの心理がサンクコスト効果。

ちなみに経済学的に正しく行動するならすでに済んでしまったことはどうせ取り返せないのだから無視するのがよろしいという話である。これに対し今までつぎ込んできた努力や時間、お金などを考えるともったいなくてやめるくらいなら死んでしまう・・・というのが普通の心情。

ほかのネタも経済学的に分析しようかなと思ったけど難しかった。実力をつけて次のM-1までにチャレンジしたい。


↑このページのトップヘ